卒業論文

2024年度卒業研究論文

大学生を対象に教訓プログラムを行っています

大学生を対象とする率先避難者の育成を目的とした水害教訓プログラムの提案

谷口 星太

日々、激甚化する異常気象により水害の人的被害が顕著なものとなってきている。その被害拡大の要因の1つとして問題視されるのが「逃げ遅れ」であり、その原因は「バイアス」に対する理解であることに注目した。そこで、大学生を対象とした水害発生時に必要とされる対応能力を身に付ける教訓プログラムを、過去の水害事例や被災経験を基に開発し、研究を行った。

防災教育の6つの手法

防災教育活動の実態分析による効果的な防災教育手法の提案

水流 花鈴

近年、わが国では災害が頻発化・激甚化しており、災害から命を守る方法を知っておかなければならない。このようなことを目的とした防災教育をさらに効果的に行うため、朝日新聞から防災教育の実態を収集し、ソフトを用いて分析した。その結果、6つの手法が用いられていることが明らかになった。これらの手法をさらに効果的に行うために、まちあるきや防災授業・出前授業、体験学習、遺構訪問などを学年を渡る形で行うことを提案した。

クラスター4「消防団・自主防災組織等、地域防災の 担い手不足と防災リーダー育成の課題」

避難行動要支援者支援 避難行動要支援者の個別避難計画作成促進 事例集 地域防災力の向上を目的とした課題の分析と提案

中西 麻友

地域防災力の向上における課題を明らかにし、課題への提案を行うことで地域防災のさらなる向上を目指すことを目的に研究を行った。課題に対する提案では住民や地域の防災組織、行政等様々な主体からのアプローチにより解決が図られることが多く、それらの主体の相互協力が地域防災力の向上に不可欠であると分かった。さらに各主体は「自助」「共助」などの役割をしっかりと担うことが期待される。

クラスター5「行政の混乱と受け入れ態勢」

災害時におけるボランティアセンターの実態と分析

三島 麗紋

多くの災害ボランティアセンターが運営されたものの、ボランティアの受け入れ態勢が不十分となった東日本大震災の実態と課題を明らかにするために、新聞記事を収集し、特定の語句を含む文中に頻出する語に着目してクラスター分析を行った。その結果に基づき、災害時に向けたボランティアの養成や研修会の開催、参加者の事前把握といった事前対策や受け入れ体制の整備・強化などの提案が可能となった。