卒業論文

2020年度卒業研究論文

クラスター7 自治体における避難所対応

令和元年東日本台風(令和元年台風第 19 号)における避難の実態と分析

浅野那々未

令和元年東日本台風における地域住民の避難の実態に注目し、避難の問題点と自治体が行うべき対策について提案した。新聞記事から「避難」に関連するキーワードを抽出し分析した結果、自治体の災害時の対応に課題を発見した。そこで、自治体が想定外のケースに対応出来るよう、問題への対応力を鍛える応用型の防災訓練を行うこと、受援の訓練を進めることを提案した。

災害のわがこと意識

大学生の防災意識と行動の調査ー兵庫県立大学環境人間学部生の実態ー

伊東愛美

近年の日本では、毎年のように多くの災害が起きている。しかし、特に大学生を含む若者の防災の備えは不十分である。そこで、環境人間学部の学生を対象として、質問紙調査を行った。その結果、学生たちは比較的災害に対しての関心はあるものの実際の行動には移せていないことが分かった。学生たちには今一度、災害や防災について考え直し、行動に移してもらいたい。

学習効果の体系化

防災ワークショップ手法が防災力向上に及ぼす効果の検討

大久保貴史

防災WSを適切に実施するため、学習効果を体系化し、その効果を明らかにすることを目的とした。2019年から2011年までの「防災まちづくり大賞」で選ばれた防災的取り組みを対象にデータセットを作成した結果、防災WSは、個人の防災意識の向上や、過去の災害の教訓による対策の共有が可能である一方、地域特性の把握は難しいとわかった。また、大学やNPO団体など地域外の団体との連携が多くの防災効果を生むこともわかった。

学習指導案

災害時の在日外国人の孤立解決を目指した 「やさしい日本語」教育プログラムの開発

谷口真由

在日外国人の災害に対する知識の少なさが問題である。そこで、災害時の在日外国人の現状への理解を深め、日本人の「やさしい日本語」の習得の普及を図るADDIEモデルに則った教育プログラムを提案した。学習指導案を作成し、教育プログラム作成者以外でも勉強会を行えるようにした結果、「やさしい日本語」と災害時における在日外国人への理解を深めることができた。

3回生の事前事後の自己評価

ゲームを用いた防災教育手法の提案

矢野蒼馬

今日の防災教育の必要性及びゲームを教育に用いることによる学習効果の高さから、ゲーミング手法を用いた大学生への防災教育プログラムの開発を行った。プログラム実施後に学習目標の達成が見られたことから、本プログラムが災害時に身を守るための正しい行動や、それに対する普段からの備えの仕方についての知識を身につけることを可能にすると明らかにした。