使用教科書

防災学

防災については、木村先生が書かれた教科書の他、 研究室にある大量の防災 関係の書籍・報告書・論文をもとに勉強しています。

災害・防災の心理学~教訓を未来につなぐ防災教育の最前線

木村玲欧(北樹出版、2015)

木村先生の書かれた教科書で、2年生以上の専門科目「災害情報論」でも使われています。「失見当」「正常性バイアス」「行動のパッケージ化」「災害過程」「復旧・復興カレンダー」など、防災心理学・防災教育学を学ぶ時に必要な知識がまとめられています。

戦争に隠された「震度7」1944東南海地震・1945三河地震

木村玲欧(吉川弘文館、2014、新装版2020)

過去の災害からどのような教訓を未来に伝えるのかについて、第2次世界大戦によって報道がほとんどされなかった1944年東南海地震、1945年三河地震での被害と教訓についてまとめられています。

歴史災害を防災教育に生かす—1945三河地震—

木村玲欧(古今書院、2013)

戦争によってほとんど報道がなかった1945年三河地震に焦点をあてて、体験談(戦争で隠された「震度7」とは別の方々です)と、その体験談をどのようにして学校での防災教育に取り入れていくのかについてまとめられています。

ワークショップでつくる防災戦略

田村圭子(編著)(日経BP、2015)

第1部 理論編は、ワークショップの企画・運営のやり方や注意点について、第2部 実践編は、実際に行われた防災ワークショップの内容についてわかりやすくまとめられています。

防災リテラシー

太田敏一・松野泉(森北出版、2016、第2版2021)

防災を勉強するために必要な知識を、地震、津波、台風と豪雨、火災、住宅、ライフライン、災害情報、復興計画とまちづくりなどを、全15章の中でわかりやすく説明されています。

心理学・行動学

心理学については、主にこれらの教科書を使って勉強しています。
また研究室に心理学関連の書籍もたくさんあるため、 発表のときにはこれからの本も参考にしながら内容を組み立てます。

グループワークのトリセツ

木村玲欧(北樹出版、2020)

グループワークを実施する時の教科書です。ゼミ生は「環境人間学ゼミナールII」という1年生の必修講義に参加して、「防災教育教材を体験しながら、防災を学ぼう」というグループワークの運営をしています。この教科書を使用しながら技術を磨いています。

はじめてふれる心理学 第2版

榎本博明(サイエンス社、2013)

ゼミに入った時に、最初に使う心理学の教科書です。知覚、学習、記憶、発達、性格、家族、社会など、全10章の各章がそれぞれの心理学の分野に対応していて、発表・質疑応答で理解を深めます。

ワークショップ人間関係の心理学

藤本忠明・東正訓(編)(ナカニシヤ、2004)

グループワークで話しあったり、質問紙に回答したりしながら、対人コミュニケーションや、説得的コミュニケーション、集団のしくみと影響、ストレスなどについて学びます。

基礎からまなぶ社会心理学

脇本 竜太郎(編著)(サイエンス社、2014)

社会心理学について学んでいきます。社会的認知、感情、態度と説得、対人行動、対人関係、受容と排斥、集団間関係など、全10章について、発表・質疑応答で理解を深めます。

図説 社会心理学入門

齊藤勇(誠信書房、2011)

たくさんの図を見ながら、社会心理学の理論について学んでいくことができます。過去の有名な実験がわかりやすくまとめられていて、卒業研究の参考することができます。

影響力の武器 第3版 なぜ、人は動かされるのか

ロバート・B・チャルディーニ(誠信書房、2014)

木村ゼミでの合宿発表の定番といったら、この本です。社会における広告戦略や勧誘方法などの事例をもとに心理学的テクニックを学びながら、発表・質疑応答をします。

ファスト&スロー 上 あなたの意思はどのように決まるか?

ダニエル・カーネマン(早川書房、2014)

ノーベル経済学賞を受賞した心理学者の名著です。人がなぜ判断の間違い犯すのかの理由について、「速い思考」「遅い思考」の2つの意思決定方法を学びます。

ファスト&スロー 下 あなたの意思はどのように決まるか?

ダニエル・カーネマン(早川書房、2014)

下巻については、第26章「プロスペクト理論」が有名です。人間の意思決定や行動が、いかに不合理なものなのかについて考えることができます。

行動意思決定論 バイアスの罠

マックス・H. ベイザーマン、ドン・A. ムーア(白桃書房、2011)

実験結果をもとに、さまざまなバイアスについて紹介しています。災害だけでなく日常生活においても多くのバイアスがあることを実例とともに理解することができます。

新版 組織行動のマネジメント

スティーブン P.ロビンス(ダイヤモンド社、2009)

組織行動学について学ぶことができます。心理学・社会学・人類学・政治学など、様々な分野について組織(個人・集団)をどう運営するかがわかって役に立ちます。

誰のためのデザイン? 増補・改訂版―認知科学者のデザイン原論

D. A. ノーマン(新曜社、2015)

製品デザインを考えるための名著です。人間の認知・記憶・行動をもとにどのようなデザインが必要かについて、アフォーダンスの考え方などをもとに学んでいきます。

統計学

統計学は、卒業研究で必要なこともあり、ゼミ生全員で勉強会をしたり、実際に4年生の卒業研究のデータを「分析会」として、SPSSやエクセル、KH coder、Rなどを使って分析したりします。

統計学がわかる

向後千春・冨永敦子(技術評論社、2007)

統計学の第一歩を勉強する時の教科書です。「推測統計学」の考え方について、分散、信頼区間、カイ2乗検定、t検定、分散分析について、発表と演習問題で学んでいきます。

統計学がわかる 【回帰分析・因子分析編】

向後千春・冨永敦子(技術評論社、2008)

回帰分析、因子分析をする学生がいる時の教科書です。散布図、相関係数、回帰直線、重回帰、相関行列、因子分析について理解します。

あなたもできるデータの処理と解析

岩淵千明(編著)(福村出版、1997)

卒業研究でデータを使ったり統計処理を考えたりする時のガイドブックです。見開きでわかりやすくまとまっています。木村先生が卒業論文を書く時にも使われたそうです。

SPSSとAmosによる心理・調査データ解析 第3版

小塩真司(東京図書、2018)

木村ゼミでは統計処理をする時には、エクセルとSPSS(大学院生はAmosも)を使っています。SPSSに関する書籍は研究室にたくさんあるのですが、これが一番使われています。

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

ハンス・ロスリング 他(日経BP、2019)

2020年のビジネス書のベストセラーです。「思い込みでなくデータで表現する」という統計学と、「10の思い込み」についてのバイアスのような心理学を、両方学ぶことができます。

この世で一番おもしろい統計学—誰も「データ」でダマされなくなるかもしれない16講+α

アラン・ダブニー、グレディ・クライン(ダイヤモンド社、2014)

マンガで推測統計学(特に母集団と標本、標準偏差、p値など)について、わかりやすく紹介しています。推測統計が難しいと思う人に最適な読み物です。