卒業論文

2023年度卒業研究論文

ゲーミフィケーションを用いた地震被害を イメージし乗り切るための防災教育プログラムの開発

尾松 新太

地震発生時の被害状況をイメージし、身近なモノを使用して生き延びる知恵やアイデアを身に着けることができる、ゲーミフィケーションを用いた防災教育プログラムの開発を行ったところ、学習目標の達成が見られたことから、本プログラムは、地震発生時の被害状況をイメージし、身近なモノを使用して生き延びる知恵やアイデアを身に着けることができることがわかった。

謎解きを用いた地震発生時の適切な行動を促す教育プログラムの開発

河合 真月

地震発生時の適切な行動を促すために、謎解きを用いながら地震発生から避難所到着までをストーリー仕立てで学べる教育プログラムの開発を行った。自作した教材を基に授業を実施した結果、実施前よりも自己評価が13項目すべて向上しており、本プログラムは災害時の人間心理の理解や、地震発生時の正しい避難行動の学習の理解に有効であることが分かった。

災害時の高齢者避難の実態分析と災害時要援護者制度の課題解明

佐々木 翔琉

災害時の総死亡者数に占める高齢者の割合は50.8%と高い。東日本大震災の事例から災害時の高齢者に関わる課題を見つけるため、朝日新聞から高齢者の課題を取り扱う記事を収集、ソフトを用い分析した。避難しなかったもしくは避難中に自宅に戻った高齢者がおり逃げ遅れが発生したことや、避難所生活での持病治療や介護が不十分だったこと等の課題が明らかになった。

共同住宅における防災マニュアルのあり方について

中村 麻里

防災マニュアルの要素、学習目標の設定のされ方や充実させるべき項目の分析を行った。その結果、現状の防災マニュアルにおける学習目標の充足度に大きなばらつきがあることがわかった。また、管理組合など共同住宅者同士の協力を必要とする対策と家庭で行う対策に分類することができ、共同住宅居住者同士の協力を必要とする対策に関する記載が充実していないことがわかった。

火災対応マニュアルの分類をもとにした大学生を対象とする火災対応能力教育プログラムの提案

山野 智也

各自治体消防の火災対応マニュアルを収集・分類して、火災対応に必要な能力を同定した上で、それらの能力を身につけるための「大学生を対象とした火災対応能力教育プログラム」の開発と検証を行った。受講者の感想から、避難開始をいかに早く行うかや、火災への初期対応について述べられた意見が多くあり、本プログラムは学習目標を達成できる効果的なプログラムだと結論づけた。