期間・確率から見るリスク情報に対するリスク認知とその特性
髙見麻耶
本研究は、人の地震リスク情報に対するリスク認知、また各人の特性がリスク認知にどのように影響を及ぼすのかについて研究した。 アンケート調査の結果、地震発生までの想定される期間の長短や確率、各人の性別や年齢・普段からの防災への意識がリスク認知に影響を及ぼしていることが分かった。 考察として、防災活動に積極的な人は、災害に対する備えは万全であるという安心感からリスク認知が低くなること、人は「今後100年以内」といった発生想定の期間が長い表現は、イメージが難しくリスク認知が低くなることが考えられる。 リスク情報を伝える際には、できる限り発生想定が短くイメージがしやすい表現を用いるべきであるということが明らかになった。